シャラポワ涙こぼれた 復帰戦を白星で飾る

 「テニス・全米OP」(28日、ニューヨーク)

 女子シングルス1回戦で元世界ランク1位のマリア・シャラポワ(30)=ロシア=が第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を6-4、4-6、6-3で破り、2回戦に進んだ。シャラポワはドーピング違反による資格停止処分が明けて四大大会復帰戦だった。四大大会初出場の江口実沙(橋本総業)はクリスティナ・プリスコバ(チェコ)に2-6、2-6で敗れた。

 最後はハレプの返球がアウトになると、シャラポワは喜びのあまりコートに膝から崩れ落ち、涙がこぼれた顔を両手で覆った。ドーピング違反による1年3カ月の資格停止処分が明け、16年の全豪オープン8強以来の四大大会復帰戦。白星で飾り「自分のためじゃなく、私を支えてくれた人のために勝った」と胸を張った。

 今季の全仏オープン準優勝の相手に重圧をかけた。ミスは64本を数えたが、ノータッチで決めたショットは相手の4倍の60本と大きく上回った。2時間44分の激闘で第2シードを破り「多くのものをもらえた。私はもうどこにも行かない」と誓った。

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