大坂なおみ 大金星 昨年Vケルバー倒した!トップ10選手“初撃破”
「テニス・全米オープン」(29日、ニューヨーク)
女子シングルス1回戦で世界ランキング45位の大坂なおみ(19)=日清食品=が昨年覇者の第6シード、アンゲリク・ケルバー(ドイツ)をストレートで破り、2年連続で初戦を突破した。土居美咲(ミキハウス)は敗れた。男子シングルス1回戦では第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)や第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が勝ち、2回戦に進んだ。
昨年の女王ケルバーのショットがネットにかかると、19歳の大坂が喜びを爆発させた。力強いショットで圧倒し、昨年は16強入りを目前で逃して悔し涙を流したセンターコートで番狂わせを演じた。
「相手のことは考えずに自分のやるべきことに集中した。(昨年の)経験が助けになった」。初めてトップ10選手を破り、誇らしげに笑みを浮かべた。
昨秋から11年全米女王ストーサー(オーストラリア)を育てたオーストラリア人コーチ、デービッド・テーラー氏の教えを受け、心身両面で成長。正確性を増したストレートに強打を放つ「ダウンザライン」のショットで試合を支配した。
「これまでネガティブに陥りがちだったが、コーチは私をポジティブにさせてくれる」と大坂。テーラー氏は「彼女の進歩は速い。22、23歳で完璧な選手になれる」と世界一を目指すホープの将来に太鼓判を押した。