ダニエルが全米で初勝利 生まれ故郷でフルセット制し2回戦進出
「テニス・全米OP」(30日、ニューヨーク)
シングルスの日本勢は男子のダニエル太郎(24)=エイブル=に杉田祐一(三菱電機)、女子の日比野菜緒(ルルルン)奈良くるみ(安藤証券)尾崎里紗(江崎グリコ)が1回戦を勝った。ダニエルと杉田は全米初勝利。日比野と尾崎は四大大会初勝利となった。
不振が続いていたダニエルにとって、生まれ故郷のニューヨークは力を与えてくれる街だった。米国の若手ポールに追い込まれたが、第4、最終セットを奪い、3年ぶりの全米で初勝利。「なぜかここではいいプレーができる。友達もいるし、マンハッタンは楽しい。エネルギーをもらえた」と表情が明るかった。
全仏オープンで予選を突破して2回戦に進んだが、7月からは体調不良もあり、相次ぐ初戦敗退で自信を失った。「連続で負けるとショックできつい。今日も自信はなかった」と珍しく弱気だったが、最後まで諦めずに劣勢だった試合をひっくり返した。
2回戦は第1シードのスペインの英雄ナダルが相手。スペインに拠点を置くダニエルにとって特別な選手で「全てを使っていく」と誓った。