皆川、日本最高に並ぶ5位 欧州勢に匹敵する表現力「東京五輪のメダル目指す」
「新体操・世界選手権」(1日、ペーザロ)
個人総合決勝が行われ、種目別フープで銅メダルを獲得したリオ五輪代表の皆川夏穂(20)=イオン=が4種目(フープ、ボール、クラブ、リボン)合計68・425点で5位に入り、1975年大会の森野容子に並ぶ日本勢の最高成績を収めた。16歳で初出場の喜田純鈴(エンジェルRG・カガワ日中)は合計62・700点で12位と健闘。19歳のディナ・アベリナ(ロシア)が74・700点で初制覇し、双子の姉アリーナが2位だった。
皆川は満面に笑みを浮かべながら観客に手を振った。深みを増した表現力とミスを犯さない安定感で、日本選手で42年ぶりの5位入賞。75年大会はソ連やブルガリアがボイコットしており、欧州の強敵と争っての最高成績は快挙と言っていい。
ロシアを拠点に国際大会を転戦し、経験を積み重ねてきた。初出場だった4年前は36位、2年前の前回大会は15位。「少しずつ目標のメダルに近づいている」との実感がある一方で、表彰台に1・600点差と迫った演技に「(実力の)70パーセントくらい」と満足はしていない。
五輪での日本勢最高は84年ロサンゼルス大会で山崎浩子(現日本体操協会強化本部長)がマークした8位。「もっと練習して東京五輪のメダルを目指していきたい」と3年後の歓喜を思い描いた。