新体操 団体総合で42年ぶり銅メダル 強化策が結実
「新体操・世界選手権」(2日、ペーザロ)
団体総合が行われ、日本(松原梨恵、杉本早裕吏=さゆり、鈴木歩佳=あゆか、竹中七海、国井麻緒、横田葵子=きこ)はフープで18・400点、ロープ・ボールで18・250点の合計36・650点で銅メダルを獲得した。同種目の表彰台は、当時強豪国のソ連やブルガリアがボイコットした75年大会での銀メダル以来、42年ぶり。ロシアが37・700点で2連覇した。
五輪種目の団体総合で銅メダルを獲得した選手たちは「自信」という言葉を繰り返した。「本番に堂々と立てた」と杉本主将。猛練習に耐えてきた自負が心を支えた。
フープは「戦い」をテーマにエネルギッシュに、ボール・ロープは巧みな手具交換や高い同調性でともに18点台に乗せた。春の国際大会から好成績を収め、審判からの高い評価を確立していたことも大きかった。
スタイルのいい選手をオーディションで選抜して強豪国ロシアで指導を仰ぐ強化策が結実。山崎浩子強化本部長は「やっとスタートラインに立てた」と感慨を込めた。8位入賞のリオ五輪後に松原らと進退を話し合って東京五輪への決意を確認した杉本は「1年目からメダルを取りたいという気持ちが全員強かった」と胸を張った。