稀勢の里、妙義龍相手に「くそー」 何度も寄り切られ…
「大相撲秋場所」(10日初日、両国国技館)
2場所連続で途中休場の横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=は5日、都内の尾車部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古に参加し、十両の妙義龍(境川)、矢後(尾車)を相手に13番取り、10勝3敗。前日に矢後を相手に9日ぶり関取相手の稽古を再開し連日、回復具合や動きを確かめた。
先場所痛めた左足首にはこの日もテーピング。不安を抱える左上腕部も、本来の力強さとはほど遠かった。一門外から出稽古に来た妙義龍に左差しを封じられると半身になり、力なく土俵を割った。
元三役の実力者でも今は十両。その相手に棒立ちにさせられ、何度も寄り切られ、「あー」、「くそー」と悔しがった。頭が当たるアクシデントで妙義龍とは7番で打ち切られ、4勝3勝と辛くも勝ち越し。その後は新十両矢後を指名し、6戦全勝したが、満足いくものではなかった。
「まあまあ。(前日と)あんまり変わらない。いろいろやってしっかり体を戻せればいい。まあ、頑張ります」と淡々と話した。