38歳安美錦、はたき込みで初日白星 口も滑らか「出足がよければ10秒も切れる」
「大相撲秋場所・初日」(10日、両国国技館)
元関脇の十両安美錦(38)=伊勢ケ浜=が妙義龍(境川)をはたき込みで下し、初日、白星スタートした。立ち合い合わず、3度目の仕切り。突いてきた相手を右に開いて右足1本で残し、土俵にたたきつけた。
元三役の実力者相手には最近すべてはたき込みで4連勝。「白星は何でもいい。稽古場でもすっと下に入る立ち合いやってたけど、相手が自分で足を止めて勝手にはたきを食いやすい体勢になった。立ち合い、力が入りすぎないのが良かった」と振り返った。
十両は最初の一番だけ西が勝ち、二番目以降、12番続けて東が勝利していた。「最後、これで西の勝ちで終わるのか、と。そうなるのが安美錦」とマイナス思考だったが、東の13連勝で締めた。
「初日に勝つのはいい。スタートが大事。出足が良ければ10秒も切れる」と前日に陸上100メートルで日本出身初の9秒台を出した桐生祥秀(東洋大)に例え、冗舌だった。