上地3冠!進むべき道確認 手応えも「スピード格段に速くなった」東京金へ自信
「テニス・全米OP」(10日、ニューヨーク)
車いすテニス女子シングルス決勝で世界ランク1位の第1シード、上地結衣(23)=エイベックス=がウィンブルドン選手権女王のディーデ・デフロート(オランダ)を7-5、6-2で下し、今季の四大大会で全豪オープン、全仏オープンと合わせた年間3冠を達成した。上地は全米で14年大会以来2度目の優勝。
新調した車いすで試行錯誤しながらも勝ち切る強さを見せた。上地は相手サーブのリターンゲームで7度もブレークし、四大大会で年間3冠の快挙。「やっていることは間違いないことを確認できた」と、20年東京パラリンピック金メダルに向けた取り組みに自信を深めた。
7月のウィンブルドン選手権からタイヤのサイズを大きくし、座面を3センチ高くした新しい車いすを使用する。初動に力が必要な分、赤土や芝よりも摩擦が大きい全米のハードコートで操作の難しさもあったが「前に進むスピードは格段に速くなった」と手応えを得た。
もう1台の車いすを製造中で、3年後に向けて進化を求め続ける。「プレースタイルや技術は常に新しいものに挑戦していきたい」と先を見据えた。