マラソン川内優輝、桐生9秒台に刺激「全新聞の1面すごい」
陸上男子マラソンで8月の世界選手権(ロンドン)を最後に日本代表を引退した川内優輝(埼玉県庁)が13日、復帰戦となるオスロ・マラソン(16日、ノルウェー)に向けて出発し、成田空港で取材に応じた。
短距離の100メートルで、9日に日本人初の9秒台「9秒98」をたたき出した桐生祥秀(東洋大)に大きな刺激を受けた。「全ての新聞の1面(デイリースポーツは除く)を飾っていてすごかった」。日本男子マラソンも15年間、日本記録が出ていないだけに、「まずは誰かが日本記録を更新しないといけない。マラソンも短距離も問題は、記録が出てもまた記録が出るかということ。1人が記録を出したらすぐに2人目が出さないと意味がない」と熱弁した。
自身もたまたま100メートルの記録を計測する機会があったといい、2回走って、ともに記録は13秒9。「スパイクも履いてガチ(本気)で走ったんですけど…」。高校男子の平均が約14秒5だという説もあるだけに、陸上選手としては平凡なタイムに「かなりヤバイ。跳躍力も瞬発力も何もない。ケニア人と逆ですね」と自虐した。