池江璃花子 自身の日本新記録を更新「目標以上の結果」
「競泳・えひめ国体」(16日、松山中央公園特設プール)
少年女子A50メートル自由形は世界選手権代表の池江璃花子(17)=東京・淑徳巣鴨高=が24秒33で優勝、自身の持つ日本記録を0秒15更新した。池江は東京の第4泳者を務めた同400メートルメドレーリレーも制し、前日に行われた同100メートル自由形、同400メートルフリーリレーと合わせ大会4冠を達成した。
雨を、吹き付ける風をものともしない力強い泳ぎで突き進む。少年女子A50メートル自由形決勝、息継ぎせずに真っ先に泳ぎ切った池江がタッチとともにたたき出したのは、念願の日本新記録。「なかなか自己記録が出ていなかったので、絶対に出したかった。目標以上の結果が出て良かった」と声を弾ませた。
大舞台では初めてという屋外プールに悪天候。記録を狙うには厳しい条件だったが、後輩の頑張りが火をつけた。直前に行われた少年男子B50メートル自由形で、東京の谷口卓が大会新記録で優勝。「谷口君が『僕が優勝したら絶対日本記録を出してください』と言っていたので、出そうと思った」とスイッチが入り、この種目では今年2月コナミオープン以来となる日本記録更新につながった。
世界選手権ではメダルに届かず悔しい思いをしたが、最後に日本記録更新で締めくくった。「自分の気持ちと戦って出せたのは大きかった。来年はタイムも出してメダルを取れるようにしたい」と高校生活最後のシーズンへ飛躍を誓った。