内村航平が衝撃の“予言”「オレグの方が上にいく」 連覇、連勝記録の終焉を予測
体操の世界選手権(10月2日開幕・カナダ、モントリオール)に出場する男女日本代表が19日、都内で行われた記者発表に出席した。個人総合で前人未到の7連覇が懸かる“絶対王者”の内村航平(28)=リンガーハット=は、リオデジャネイロ五輪で0・099点差の大接戦を演じたオレグ・ベルニャエフ(23)=ウクライナ=について「彼の方が上にいくんじゃないかと思う」と、衝撃の“予言”を口にした。
冷静な分析だった。記憶にも新しいリオ五輪の最終種目鉄棒での奇跡の大逆転劇。直後に内村は「次にやったら絶対に勝てない」と話していた。その五輪以来となる対決。改めてオレグとの力関係を問われた内村は「年が変わってからずっと試合に出続けている彼を見続けてきたけど、リオ五輪と変わらないレベルを維持している。反面、僕はそこまで維持できていない」と、淡々とした口調で話した。
ただ、これまでもいつも内村は、連覇や連勝といった記録にはそれほど興味を示してこなかった。もし敗れれば、前人未到の世界大会連覇記録、そして現在40連勝中、9年間に及ぶ個人総合無敗記録に終止符が打たれることになるが、「自分には見せたいものがあるし、それには結果以上のものがある。誰に勝つとか、誰を意識しているとかはない」と、キッパリと言い切った。
望むのは、自らの究極の体操を見せることだけだ。