十両安美錦が9勝目 39歳で再入幕濃厚 昭和以降最年長「あと2日しっかり」

英乃海を寄り切りで破る安美錦(右)=両国国技館(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲秋場所・13日目」(22日、両国国技館)

 元関脇で東十両2枚目の安美錦(38)=伊勢ケ浜=が英乃海(木瀬)を寄り切って3連勝で9勝目(4敗)。九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で8場所ぶり再入幕を濃厚とした。10月3日に39歳の誕生日を迎え、幕内復帰となれば土佐ノ海の38歳6カ月を抜いて昭和以降、最年長となる。

 頭を付けて、相手の押しをこらえた。右が入ってぐいぐい前進。英乃海の右足が出たことに気付かなかった。

 「頭を付けて前さばきでしのいで押して行けばと思った。前傾で我慢できた。やろうと決めたことをやる」。気迫あふれる内容に納得顔だった。

 昨年夏場所で左アキレス腱を断裂して途中休場。同名古屋場所も休場して幕内を陥落。十両7場所目、ケガと戦いながら、はい上がって来た。

 「番付は分からない。あと2日しっかり相撲を取ること」と気は緩めない。通算出場回数はこの日で1654回とし高見山を抜き歴代単独6位。大混戦の十両はトップ4敗で3人が並ぶ。舛田山の36歳2カ月を抜き、戦後最年長の十両優勝のチャンスも十分だ。

 弟弟子の誉富士も4敗で「頑張って付いて行こうと思って。2人で優勝決定戦をやるつもりで」と気持ちを高めた。

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