バド奥原“ローギア戦法”で4強 準決勝相手は五輪女王でも「何とも思わない」

 「バドミントン・ジャパン・オープン」(22日、東京体育館)

 各種目準々決勝が行われ、女子シングルスは世界選手権金メダルの奥原希望(22)=日本ユニシス=がツァン・ベイウェン(米国)を2-0で下し準決勝に進んだ。世界ランク4位の山口茜(再春館製薬所)は五輪女王のカロリナ・マリン(スペイン)に敗れ、同13位の大堀彩(トナミ運輸)は世界選手権銅メダルの陳雨菲(中国)に1-2で惜敗。女子ダブルスはリオ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀(日本ユニシス)が4強入りした。

 奥原が“ローギア戦法”で4強に駒を進めた。攻撃で見せ場はつくれなかった中で、打ち急がずに粘り強くストレート勝利。「コンディションはよくなかったが、目の前のシャトルだけを追った」とホッと一息ついた。

 100%の状態じゃなくても勝ち切るのが女王のすごみだ。前日の試合後、連戦の疲労で体に違和感を感じたという。これまで両膝を手術し、昨年は右肩を痛めた経験があるだけにシグナルは見逃さない。「体の声をイエローカードと受け止めて、しっかりケアをするようにしている」。

 前夜は1時間、朝は2時間をケアに費やし、最低限の状態をつくりあげた。スピードが出ない中でゆっくり大きく展開する戦術もハマり、「勝ち切れたのは大きい。プレーの幅が広がった証拠」と誇った。

 準決勝で立ちはだかるのは五輪女王のマリンだが、「今まで何度も対戦しているので(やりにくさは)何とも思わない」とキッパリ。百戦錬磨の世界女王が、ワールドクラスの戦いを日本のファンの目に焼き付ける。

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