豪栄道また負けた…バッタリ3敗目 V王手目前で「全部」悪かった
「大相撲秋場所・13日目」(22日、両国国技館)
荒れる秋場所が13日目を終え、さらに混迷を深めた。トップの大関豪栄道が連敗で3敗目を喫し、2差の5敗まで実に16人が優勝の可能性を残す前代未聞の展開となった。
これが生みの苦しみか。豪栄道が1年ぶりの優勝への王手を目前にして手痛い連敗を喫した。貴景勝の低い当たりに引いたところを前に出られ、はたき込みにバッタリ。思わず首をかしげた。
支度部屋では悪かった部分を問われ、「全部」と答えた豪栄道。前日の黒星の影響も「多少はあった」と認めた。くしくも、この日は初の自伝「すもう道まっしぐら!」(集英社刊)の発売日。1年前の優勝がきっかけで企画され、「子供向けということで、少しでも興味を持ってくれたら」という思いで引き受けたものだった。
ただ有利は変わらない。14日目に自らが勝ち、日馬富士と朝乃山が敗れればVが決まる。「気合を入れて、悔いのないようにやります」と気持ちを引き締めた。出版に花を添えるためにも、優勝へまっしぐらに突き進む。