日馬富士が大逆転で9度目V、一時は3差…豪栄道を本割、決定戦で連破

優勝決定戦で豪栄道(左)を一気に寄り切った日馬富士=両国国技館(撮影・棚橋慶太)
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 「大相撲秋場所・千秋楽」(24日、両国国技館)

 横綱日馬富士(伊勢ケ浜)が本割と優勝決定戦で大関豪栄道(境川)を連破し、11勝4敗で昨年名古屋場所以来7場所ぶり、9度目の優勝を果たした。一時は3勝差をつけられたが、終盤にもたついた豪栄道を捉え、千秋楽でも存在感を示した。

 横綱の意地をまざまざと見せつけた。本割結びで豪栄道を下してもつれ込んだ優勝決定戦。低く鋭い立ち合いで懐に飛び込むと、何もさせないまま寄り切り。ファンの歓声が追いつかないほどの速攻で仕留めると、ポンポンと背中を軽く2度たたいて相手をねぎらう余裕も見せた。

 本割結びの一番でも低い姿勢から右前まわしを引き、もろ差しから寄り切った。星1つの差を追う立場だったが、精神的優位に立っていたのは間違いなく日馬富士の方だった。豪栄道は12日目の松鳳山、13日目の貴景勝と平幕相手の連敗が響いた。

 11勝での優勝は96年九州場所の武蔵丸以来、約21年ぶり。この際は武蔵丸と若乃花、魁皇、曙、貴ノ浪が並び、史上初の5人での優勝決定戦が行われ、話題となった。過去11勝での優勝は1場所15日制が定着した1949年夏場所以降で、今回を含め3度目。

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