秋場所全休の稀勢の里が大会連覇「胸を借りるつもりでいった」

 決勝で豪風(右)を下した稀勢の里=両国国技館
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 大相撲の第76回全日本力士選士権は2日、東京・両国国技館で行われ、幕内トーナメントは決勝で横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=が幕内豪風(尾車)を寄り切りで下し、大会連覇を果たした。

 左上腕部などを負傷し、秋場所を初の全休し3場所連続休場。九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で再起へ向け、復調を印象付けた。

 1回戦の千代の国(九重)を右上手、左差しで組み止めて寄り切り。大栄翔(追手風)、正代(時津風)、朝乃山(高砂)も盤石の寄りと、全5番を危なげなく勝ち抜いた。

 「非常に良かった。体を作ったのが(相撲に)出てきている。(スタミナも)大丈夫」と納得顔だった。

 久々の相撲に「いやあもう胸を借りるつもりでいきましたよ」と笑わせるなどご機嫌。初優勝の昨年と違い、今回は横綱としての優勝。「光栄なこと。きっかけにしたい」と、力を込めた。

 患部の状態も問題ない。「それ以上に全体感。しっかり鍛えてきた。下半身もそうだし、しっかり全体が使えている」と手応え。

 5日からの秋巡業でみっちり調整していくのみ。「秋巡業でいい稽古して九州に乗り込む」と、自信を胸に復活舞台を見据えた。

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