内村航平が予選の跳馬で故障 世界大会連覇は8でストップ「跳ぶのが怖い」大技があだに

体操の世界選手権男子予選で、跳馬の演技で左足首を負傷した内村航平=2日、モントリオール(共同)
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 「体操・世界選手権」(2日、モントリオール)

 男子予選が行われ、個人総合で前人未到の大会7連覇を狙った“絶対王者”の内村航平(28)=リンガーハット=は跳馬での演技の際に左足を痛め、その後棄権した。09年大会から続いていた連覇は6で途絶え、ロンドン五輪、リオデジャネイロ五輪を含めた世界大会連覇記録も8でストップした。

 内村の伝説を止めたのは、人間ではなく、まさかのアクシデントだった。2種目目の跳馬で、高難度の大技リ・シャオペンに挑んだ内村は着地で左足を痛めた。痛みをこらえ、続く平行棒は演技したが、これ以上続けるのは無理と判断。4種目目の鉄棒を前に棄権の決断を下した。

 直前の公開練習の際に「毎回跳ぶときが怖い。“この跳躍で自分は死ぬかも”と何回か思ったこともある。それぐらい思わないと“跳べる”っていう気持ちになれない」と話していた覚悟が必要な大技が、諸刃の剣となった。

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