内村 靱帯不全断裂で全治2~3週間 手術の必要なく「ほっとした」
「体操・世界選手権」(3日、モントリオール)
日本体操協会の水鳥寿思男子強化本部長は3日、モントリオールで、世界選手権の男子予選で左足首を痛めて途中棄権し、個人総合7連覇を逃した内村航平(28)=リンガーハット=が「左足の前距腓(ぜんきょひ)靱帯(じんたい)不全断裂で全治2~3週間」と診断されたと発表した。
骨に異常はなく、手術の必要はないという。この日、市内の病院で検査を受けた。水鳥本部長は「体操ができなくなるレベルのけがではない」と述べた。緊急帰国はさせずにチームに残す方針という。
内村は10月下旬の全日本シニア選手権(三重)など今季の残り試合を欠場して回復を優先させる見通しを示した。「(予想より重傷でなく)ほっとした。自分は安静にして治すタイプじゃない。松葉づえを持つのも面倒くさいし、歩いた方がすぐ治りそう」と笑顔を見せた。
競技人生で初めてという途中棄権を強いられたが「どうしようもない状況だから諦めはつくかな。割り切れていて不思議と悔しくない」と落ち着いた表情で話した。