卓球中国SL 日本参戦はNO 美宇&佳純出るはずが…日本強くしたくない?
卓球の最高峰、中国スーパーリーグ(SL)で日本選手がプレーできなくなったことが5日、分かった。日本協会に対し、平野美宇(エリートアカデミー)が所属予定だったクラブから受け入れられないとの連絡が今月に入って届いた。中国協会は全ての外国人選手を出場させない方針。今年は石川佳純(全農)も初参戦へ準備を進めていた。
東京五輪に向けて、中国側が日本の強化に力を貸さない方針を打ち出した。過去にも五輪の約1年前から短期合宿などを含めて日本選手の受け入れを制限してきたが、日本協会関係者は「中国は東京五輪でのメダル独占が目標。日本が一番脅威になると感じているようだ」と話した。
昨秋のSLでリオ五輪女王の丁寧に完敗した平野は、今年4月のアジア選手権で丁寧ら中国3選手を破るなど短期間で急成長した。日本は貴重な強化の場が失われたが、日本協会の宮崎強化本部長は「想定していた」と悲観していない。協会は新たに中国人の練習パートナーと契約。宮崎本部長は「トレセンの中国化を進めていく」と環境整備に努める考えを示した。