三原舞依 非公認も日本歴代最高超えた フリーで“自己ベスト”マーク

 「フィギュアスケート・ジャパンオープン」(7日、さいたまスーパーアリーナ)

 日本、欧州、北米によるフリーのみのチーム対抗戦が行われ、女子で四大陸選手権王者の三原舞依(18)=シスメックス=がオープン大会のため非公認ながら147・83点をマークし、自身が持つ日本歴代最高を上回った。大会は男女2人ずつの合計点で競われ、三原、本田真凜(16)=大阪・関大高、宇野昌磨(19)=トヨタ自動車、プロスケーターの織田信成さん(30)で臨んだ日本は合計614・93点の2位で、3連覇を逃した。欧州が615・35点で優勝した。

 先に滑る選手が次々と自己ベストを更新する中、三原から会心のガッツポーズが飛び出した。冒頭の連続3回転ジャンプで勢いに乗ると、全てのジャンプで加点がつく完璧な演技を披露。自身が持つ日本歴代最高点を“更新”し「ワクワクした気持ちで滑れてよかった」と喜びをかみしめた。

 天使がテーマのフリーの演技。2位ながら不完全燃焼だったオータムクラシック(9月、モントリオール)後に単身トロントへ行き、手直しをした。指摘されたのは「心に秘めた思いを前面に出してほしい」ということ。平和への祈りを一つ一つの振りに込め「少しでも見ている人に元気に、笑顔になってもらえたら」とほほ笑んだ。

 シニアデビューの昨季は四大陸選手権優勝、世界選手権5位など大躍進。2年目を迎え「怖さを感じる」瞬間もあったという。それでも「昨年の気持ちを忘れず、楽しんでやるって思っていた」と気持ちを切り替えた。1万3555人が見守る大きなアリーナの最後列まで見渡しながら、氷上で舞う喜びをかみしめた。

 昨季の世界選手権に当てはめれば2位相当の好記録で、技術点では世界女王のメドベージェワ(ロシア)を0・22点上回った。平昌五輪でのメダル争いに食い込む可能性も十分だ。「まだまだ今日が全てじゃない。もっと向上させられるように頑張りたい」。トップスケーターとしての覚悟を胸に、本格的なシーズンインを迎える。

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