陸上男子短距離のケンブリッジ飛鳥（２４）＝ナイキ＝が９日、都内で小学生ら１００人に陸上教室を行った。ケンブリッジがデモンストレーションで５０メートル走を披露すると、トップ選手のスピードに子供たちは驚嘆。「今ので１００メートル走ったら９秒台だったかな」と、得意げに胸を張った。

　９月に桐生祥秀（東洋大）が日本人初の９秒台をマークしてから、初の公の場。自身も目指していた快挙を逃したが「あ、出たなと思った。ショックはなかったですね。いつ誰が出してもおかしくない状態だったので」と、サバサバと振り返った。

　山県亮太も日本歴代２位の１０秒００を叩き出すなど、かつてない盛り上がりを見せる日本短距離界。１０秒０８がベストの１６年日本選手権王者は「（９秒台は）続きたいと思う。日本選手権が本当に楽しみで仕方がない。冬季練習を頑張ります」と、来季の復権に自信をみなぎらせた。