フィギュア 坂本花織、自身初の200点超え「ちょっとだけ仲間入りできたかな」

 「フィギュアスケート近畿選手権・最終日」(9日、尼崎スポーツの森)

 女子フリーが行われ、SP首位の昨季世界ジュニア銅メダリスト、坂本花織(17)=シスメックス=がフリー132・31点、合計201・15点で自身初の200点超えを果たし同大会をシニアで初優勝した。初のGPシリーズとなるロシア杯(20日~22日)へ向け最高の手応えをつかんだ。

 静まりかえった演技前のリンクに似つかわしくない音が鳴り響いた。「バキッバキッバキッ」と指を鳴らして演技に入った坂本は「聞こえてました?やったるぞーっという気持ち。いつもやってるんですけど、今日は関節の調子がよかった」と屈託のない笑顔で振り返った。

 その落ち着きは演技にも表れた。前半に3回転フリップの着氷が乱れて連続ジャンプにできなかったが、体力が落ちる後半にしっかりリカバー。映画「アメリ」のテーマに乗って人形が人間へと変わっていく難しいプログラムを繊細に演じ、持ち前の飛距離のあるジャンプで得点を重ねた。

 今季4戦目での目標の200点超えには「やっとかぁ…。ちょっとだけ仲間入りできたかな」と平昌五輪代表2枠のライバルを見据えてホッとした表情。先月のUSインターナショナル(ソルトレークシティー)では4位に終わり号泣しただけに「不安が晴れた」と言い、初のGPシリーズへ「(世界の強豪から)相手にされないと思うけど、自分なりにしっかりやれば表彰台も夢じゃない」と少し自信もつけた。シーズン本番に向けて伸び盛りの17歳のエンジンがかかってきた。

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