白鵬、秋場所中に4日間の断食敢行 健康診断も入念、PET検査も受診

 左膝を痛めて秋場所を全休した大相撲の横綱白鵬(32)=宮城野=が、秋場所中に4日間にも及ぶ異例の断食を敢行し、心身ともに生まれ変わった。10日、部屋での稽古後に明かした。

 断食は、横綱として初めて全休した昨年秋場所中に初体験。そのときは3日間だったが今回は4日間。「何も食べていない」と完全に食事を抜き、水分だけで生活した。

 1年前も体重を8キロ落としたが、今回も「10キロ落とした」と145キロまで減量し、現在は150キロ。今後は14日の金沢から巡業に途中合流し、稽古をしながら徐々に155キロまで戻していく考えだ。

 「体を大事にしなくちゃいけない」という考えが基本。力士といえば暴飲暴食のイメージが思い浮かぶが、アスリートとしてしっかりした体調管理が必要だと考える。

 断食と合わせて健康診断もした。「血液検査だけじゃなくて胃カメラを飲んだ」と徹底的に自分の体と向き合った。また、不安をなくすためにPET(陽電子放射断層撮影)検査も受けた。「一年に1回でいいから、胃カメラを飲んだりPET検査をやったらいいと思う」と提案。「そうやって伸び伸びと相撲を取ることができる。そういうことが相撲に表れてくるんじゃないかな」と続けた。

 左膝に違和感を感じないようにするストレッチの方法も編み出したという。さまざまな方法で体調管理に気を配り、節目となる40回目の優勝へ万全の状態で臨むつもりだ。

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