体操女子 63年ぶり金メダルの村上茉愛が帰国 「“ゴムまり娘”って呼んで」
カナダ、モントリオールで行われた体操の世界選手権で、種目別床運動で日本女子としては63年ぶりの金メダルを獲得した村上茉愛(21)=日体大=が11日、成田空港に帰国した。当初は10日に帰国予定だったが、乗り継ぎのトラブルにより、1日遅れとなっていた。その後、都内で凱旋会見を行った。
空港に多くの報道陣やファンに囲まれた村上は「メダルを取ると、こんなに違うのかと思った。メダルの効果は凄いなと実感しました。63年ぶりっていうのは現地の取材で知った。快挙を成し遂げられて良かった。日本女子の強さを見せられた」と、充実の表情で快挙を振り返った。
長く低迷が続いていた日本女子に誕生したニューヒロイン。幼なじみで大学の同期でもある男子新エース候補・白井健三が“ひねり王子”と呼ばれており、自身の“異名”を聞かれると「大学内では“ゴムまり娘”と言われている。力強いバネのある演技は目指しているし、自分でいうのもなんですけど、そう呼んでください」と、笑った。
今後は女子のエースとして、20年東京五輪に向けて、けん引役として期待される。「床、跳馬は得点が稼げる種目。そこは質を上げていきたい。個人総合で見ると、平均台と段違い平行棒の器具系が弱い。“最強の村上”って言ってもらえるぐらい練習したい」と、自覚を漂わせた。