“フィギュア界七不思議”の1つ?なぜかGP初戦Vなしの羽生結弦 鬼門突破なるか

 「フィギュアスケート・ロシア杯」(20日、モスクワ)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、GP初戦に臨んだ世界王者の羽生結弦(22)=ANA=は、94・85点で2位発進となった。羽生は冒頭で今季初戦の9月オータムクラシックでは右ひざの違和感で回避した4回転ループに挑んだが、軽度の回転不足を取られ着氷も乱れた。最後の4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプでまさかの転倒。出来栄え点(GOE)で大きく減点された。いきなり世界最高得点を更新した今季初戦とは一転して、ややほろ苦いSPとなった。

 首位のネーサン・チェン(米国)とは約6点差。大技4回転ルッツも初めて構成に組み込むフリーで、羽生は“鬼門突破”に挑む。これまでシニアに転向した2010-2011年シーズン以降の7シーズンで、なぜかGP初戦の優勝はなし。12年からは5年連続で2位となっている。

 羽生の2010年以降のGPシリーズ初戦成績は次の通り。

 2010年

 NHK杯 4位

 2011年

 中国杯 4位

 2012年

 スケートアメリカ 2位

 2013年

 スケートカナダ 2位

 2014年

 中国杯 2位

 2015年

 スケートカナダ 2位

 2016年

 スケートカナダ 2位

 シニアデビュー以降、個人戦では42戦20勝と5割近い勝率を誇る羽生だが、GP初戦は鬼門となっている。“フィギュア界七不思議”の1つにも数えられそうなジンクス。払拭(ふっしょく)して、五輪シーズン好スタートを切れるか。

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