羽生、平昌五輪後も現役続行示唆 前人未到の4回転半の挑戦に意欲

 フィギュアスケート男子でソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22)=ANA=は22日、平昌五輪後にこれまで競技会で誰も成功していないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦する意志があることを明かし、五輪後の現役続行を示唆した。自身初の4回転ルッツを成功したものの2位に終わったグランプリ(GP)シリーズロシア杯から一夜明け、今後の野望を語った。

 挑戦心の塊のような男だ。世界最高得点を保持する世界王者・羽生が、さらなる野望を口にした。「いつ辞めるかは全然決めていないので。将来的には(クワッド)アクセルをやりたい。まだ限界とは思っていない」。平昌五輪では66年ぶりの五輪連覇を目指すが、さらにその先には、世界初のクワッドアクセル成功者を目指す戦いが待っていそうだ。

 現段階では練習でも4回転半ジャンプの成功はなく「足首とかへの不安が大きなジャンプなので、練習している段階にも入っていないかな。遊びでやりました」という程度。「さすがに平昌前は厳しいと思う。そこはいろいろ考えつつです」とした。挑戦は五輪後に現役続行で、と考えるのが妥当だろう。

 羽生は15年8月、自身の進退について「ソチ、平昌で(金メダルを)取ってからプロスケーターをやろうと思っていた。ベストな状態でなりたい」と話し、平昌五輪を区切りにプロへ転向する考えを示していた。

 今大会は2位に終わったが、自身初めて4回転ルッツを試合で成功。日々演技を進化させ続けている。昨季、世界で初めて4回転ループを成功させ“真・4回転時代”を切り開いた羽生なら、クワッドアクセルの初成功者となっても何ら不思議はない。

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