宇野 驚異の安定感 前人未到の5戦連続SP100点超えで首位発進
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「フィギュアスケート・スケートカナダ」(27日、レジャイナ)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、昨季の世界選手権銀メダリストの宇野昌磨(19)=トヨタ自動車=は力強い演技で自己ベストに約1点差に迫る103・62点で断トツの首位発進を決めた。
冒頭の4回転フリップを完ぺきに決め、2・29点の加点を引き出すと、後半に予定していた4回転トーループ-3回転トーループの連続ジャンプは4回転-2回転にしたが、圧巻の滑りで観衆を魅了。「すごく集中できていた。今の100パーセントは出せた」と、充実の表情で汗をぬぐった。
驚異的な安定感だ。これで昨季のプランタン杯から5戦連続でSP100点超えで、史上初の快挙。まだ世界に100点超えは5人しかいない中、常に安定した力を発揮し、大台を越え続けている。
2位の元世界王者のチャン(カナダ)とは9・19点差。フリーでは5戦連続総得点300点超えの期待も懸かる。メダル獲得の期待が懸かる勝負の五輪シーズン。充実期を迎えている19歳が、GP初戦で最高のスタートを切る。