真凜5位、逆襲の5人抜き「自分の力は出し切れた」ファイナル絶望的も、意地の滑り
「フィギュアスケート・GPシリーズ第2戦、スケートカナダ」(28日、レジャイナ)
女子フリーが行われ、ショートプログラムで10位に沈んだ本田真凜(16)=関大高=はフリーで3位の125・64点をマーク。総得点178・24点で5位まで巻き返した。本郷理華(21)=邦和スポーツランド=が176・34点で6位。優勝は212・91点をマークしたケイトリン・オズモンド(カナダ)だった。
ジョットコースターのようなGPデビュー戦だった。ミスが続き呆然と立ち尽くしたSPから一転、演技を終えた真凜は何度も何度も拳を握り、喜びを噛みしめた。「今日は今、自分ができる演技はできたと思う。完ぺきではなかったけど、自分の力は出し切れた」。冒頭の3回転ルッツ、3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプを決めると、フリー「トゥーランドット」の荘厳な音楽にのった。後半のジャンプもわずかな回転不足をとられるところはあったが、大きなミスなくまとめた。
5位に終わったことで、12月のGPファイナル(名古屋)進出は絶望的な状況。ただ、2枠を争う平昌五輪選考争いに向け、意地は見せた。「昨日の悪かった経験を今日どう切り替えるか。いい経験ができた。そこが1番収穫です」。次戦は連戦で中国杯(11月3日開幕・北京)。三原舞依(シスメックス)、樋口新葉(日本橋女学館高)という代表争いのライバルが揃う一戦へ、最低限の弾みはつけた。