稀勢の里、巡業フル参戦果たす 九州場所不安なし!復活へ自信
「大相撲九州場所」(11月12日初日、福岡国際センター)
大相撲の秋巡業が29日、広島県福山市で打ち上げられ、稀勢の里(31)=田子ノ浦=が横綱昇進後、初の巡業フル参戦。左上腕部などの負傷で秋場所を全休したが、九州場所出場に不安はない。「いい調整をして、結果を残さないと」と復活への自信をあふれさせた。
25日間の長丁場。前半は幕内朝乃山(高砂)相手に三番稽古でスタミナ、相撲勘を回復。後半は下半身、患部の強化などに努めた。「メリハリを付けて焦らず。後半はしっかり型を、体を作ることに重点を置いた」。
巡業中盤以降は日々、白鵬(宮城野)と取組を行った。計14番、横綱の圧力を体感し続けたのは大きい。「横綱の当たりを一番一番受けたのもプラス。対策もある」。横綱昇進後、まだ実現していない直接対決を見据えた。
昨年は充実の秋巡業を終え臨んだ九州場所で3横綱を撃破し、綱とりの足ががかりとした。験のいい地で17年の“稀勢の里フィーバー”を自ら締める準備はOKだ。