平昌でもJKフィーバー! フィギュア女子代表「2」枠争いの中心に5人娘

 昨夏のリオ五輪では卓球の伊藤美誠(17)や、競泳の池江璃花子(17)ら女子高生陣が躍進したが、あと100日とせまった平昌五輪では、それ以上の“JKフィーバー”の予感が漂っている。特に代表2枠を争う女子フィギュアスケートは、本田真凜(16)=大阪・関大高、三原舞依(18)、坂本花織(17)=ともにシスメックス、樋口新葉(16)=東京・日本橋女学館高、白岩優奈(15)=関大KFSC=の5人娘が代表争いの中心。06年トリノ五輪代表の安藤美姫さん(当時中京大中京高3年)以来3大会ぶりの「女子高生」=「JK」代表を目指す。

 キラキラの衣装に、メーク、髪形もキメて氷上に立つ彼女らは、普段よりも数段大人の雰囲気を醸し出している。しかし素顔は高校生。フィギュアはJK5人が代表争いに参戦中だ。3日開幕のGPシリーズ中国杯(北京)には本田、樋口、三原が出場。3大会ぶりの“JK代表”の座をつかむべく、熱い戦いが始まっている。

 世界ジュニア金・銀メダルの本田は、GPデビュー戦のスケートカナダで5位と苦戦。ファイナル進出は厳しくなったが、キュートな笑顔は変わらない。ヘアメークが大好きで「三つ編みは簡単です!!キュッときれいにまとめる方が難しいかな」とにっこり。シンクロの井村雅代コーチから受けた「試合中SNSは見ない方がいい」との助言を守っていると言うが、“解放”された試合直後に早速「ありがとうございました」と更新するおちゃめっぷりだ。

 GPロシア杯3位の樋口は、池江ら同級生アスリートとの写真を動画投稿アプリ「インスタグラム」に載せるなど同じくSNSを駆使。世界女王のメドベージェワ(ロシア)とは、競技の話のみならず「お互いを撮り合ったりします」。勉強中の英語を話して築いた交友関係は幅広い。試合前はお風呂でトークバラエティー番組の動画を見てリラックスすることもあるという。

 昨季、四大陸選手権優勝など躍進し“氷上のシンデレラ”と呼ばれたのが三原。兵庫県立芦屋高3年で、ベージュのブレザーがよく似合う。朝3時40分に起床し、日の出前から朝練習。その後登校するというハードな競技生活を続けている。数年前まではピンクが大好きだったが、現在、私物は青一色。リュックにはお守り代わりに青いキーホルダーをぶら下げている。

 三原と同門の坂本は、バレーボール部が全国大会に出場するなどスポーツの強豪・神戸野田高に在学中。同級生からも刺激を受けているという。高校1年の白岩は「今の状態だと五輪には確実にいけないけど、努力していることを12月の全日本で全て完成させられたら自分がどう進化しているのか楽しみ」とつぶらな瞳を輝かせた。

 厳しい代表争いを勝ち抜かなければならないが“JKメダル”となれば冬季五輪では日本女子初。ヒロイン候補たちはその可能性を十分に秘めている。

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