ジョセフジャパン 豪に63失点大敗も手応え 前半離されるも後半に限れば1点差
「ラグビー・テストマッチ、日本30-63オーストラリア」(4日、日産スタジアム)
ラグビーの日本代表は4日、横浜・日産スタジアムで「リポビタンDチャレンジカップ2017」対オーストラリア代表戦に臨み、30-63で大敗した。世界ランク11位の日本は同3位のオーストラリアに前半は3-35と大きくリードされたが、後半に限れば27-28と健闘した。19年W杯日本大会決勝が行われる会場には、実数発表となった04年以降の日本代表戦で国内最多の4万3621人が詰めかけた。
見せつけられた世界トップレベルとの差。だが、日本には手応えもあった。10月21日に世界1位のニュージーランドを破って勢いに乗るオーストラリアに大敗したが、後半に限れば1点差の接戦。ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は「前半は規律を守れず、苦しいスタートとなった。後半はプレッシャーをかけることで、どういう組み立てができるかの力量を見せられた」と振り返った。
攻撃では、15年W杯南アフリカ戦での逆転トライを思い起こさせる場面もあった。後半4分、ゴール前の相手の反則でスクラムを選択。ナンバー8ファンデルバルトが密集の中でトライを挙げるなど、FW戦で優位に立った。
もっとも、今秋から導入した日本人のスピードを生かして間合いを詰める“高速ディフェンス”は功を奏さず63失点。ジョセフHCは「一番苦戦したのは体格の大きな選手を止めること。そこが今後ティア1(強豪国で構成される階級)と対戦する時の課題」と反省も口にした。
SH田中は「力の差で取られたという感じはそんなになかった。ネガティブに捉えずにポジティブにやっていきたい」と前を向く。19年W杯はティア1のスコットランド、アイルランドと同組。日本はどこまで成長できるか。