坂本花織が優勝、アクシデントなんの
「フィギュアスケート・西日本選手権」(5日、アクシオン福岡)
男女フリーなどが行われ、女子はショートプログラム(SP)1位の坂本花織(17)=シスメックス=が118・96点でフリー2位、合計186・54点で優勝した。
表彰台の中央に立った坂本は「なかなかパーフェクトな演技ができず悔しい」と反省しきり。中盤の3回転ループで転倒があったが、ほかに大きなミスはなく、映画「アメリ」の世界を表現した。それでも、2週間後のGPシリーズ・スケートアメリカを見据え「この演技じゃ絶対上に行けない」と気持ちを引き締めた。
演技途中には衣装の襟首のホックが外れるアクシデントに見舞われ「何か動きやすいなって思ったら外れていた」と報道陣を笑わせた。まったく動じることなく演技を終えたのは、今季からシニアでGPシリーズに参戦するなど海外で大舞台を踏んだ経験もあるだろう。
同門の三原舞依は前日まで行われた中国杯でSP7位からフリーで巻き返し総合4位。SNSで連絡を取り合い「(SPの悔しさに)泣きそうと言っていた。そこまでできる舞依ちゃんはすごい」と刺激を受けた。
三原、樋口新葉、本田真凜ら平昌五輪代表を狙う若手候補に名を連ねる17歳は「海外で200点を超えたことがない。それを超えてからどこまで(出場枠争いに)食い込めるか」と冷静に現状を捉えている。