伏見工、花園に王手!京都成章に昨年の借り返す「すべてを出し切りたい」
「全国高校ラグビー京都府予選・準決勝、伏見工・京都工学院24-7洛北」(5日、宝ヶ池球技場)
学校統合により現在の校名では最後の大会となる伏見工・京都工学院が、2年ぶりの花園出場に王手をかけた。前半10分に高校日本代表候補のフッカー田中熙(3年)が均衡を破る先制トライ。これでペースをつかむと、2トライ、1PGで着実に加点。粘る洛北を振り切った。
頂点まであと一つ。攻守に奮闘した田中は「自分たちの代で一番、長くラグビーをやりたい」と前を見据えた。決勝の相手は、昨年決勝で17-20と惜敗した京都成章。「つらい時はその試合のビデオを見て、気持ちを持ち直してきた」。途中出場で味わった敗戦の苦みは今も忘れない。
「(京都成章に)借りを返す機会を得られた。次はチャレンジャーとしてすべてを出し切りたい」と松林拓監督(50)。宿敵にリベンジを果たし、花園で、「伏見工」の歴史を終わらせる。