空手 金メダルへの道見えた 全8種目で開催国枠ゲット
2020年東京五輪で初実施される空手の出場枠や階級区分などの概要が7日、明らかになった。世界連盟の奈蔵稔久事務総長が都内で行われた会見で説明したもので、開催国枠が与えられる日本は形と組手の全8種目に出場できる見通しとなった。来年2月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会の承認をもって正式決定となる。
初代金メダルへの道筋が鮮明となった。五輪出場枠は形、組手ともに1種目につき1カ国・地域から1人で各種目10人、18年7月~20年6月までの国際大会のポイントを算出した五輪ランク上位4人らに与えられる。日本には開催国枠が与えられるため、全種目で代表を出せることが決定的になった。
また、現在男女各5階級で行われている組手は、五輪では男子が67キロ級、75キロ級、75キロ超級、女子は55キロ級、61キロ級、61キロ超級の各3階級に集約される。現在世界ランク1位の日本勢は2人。女子68キロ超級の植草歩(高栄警備保障)は影響を受けないとみられるが、男子84キロ超級と統合される84キロ級の荒賀龍太郎(荒賀道場)は体格的不利が予想される。
ただ、全日本連盟の栗原茂夫副会長は「柔道などに比べれば空手は体重差の影響を受けにくい」と“問題なし”を強調。ともに世界選手権2連覇中の男子形・喜友名諒、女子形・清水希容を含め「強い選手を出し、より多くの金メダルを獲りたい」と気持ちを新たにした。