稀勢の里 しっくりこず…稽古を途中退場 患部の悪化は否定「全然大丈夫」
「大相撲九州場所」(12日初日、福岡国際センター)
大相撲の二所ノ関一門の連合稽古が7日、福岡県大野城市の田子ノ浦部屋であり、横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=は、一門外から出稽古の豪栄道(境川)と弟弟子高安の両大関と計3勝4敗。稽古を途中で切り上げて「体もちょっと、しっくりこなかったんで」とお疲れだった。
稀勢の里は、まず豪栄道と三番稽古。2連勝スタートだったが、低い当たりから差し手争いで主導権を握られて3連敗。その後、高安とは1勝1敗。力強く押し出すと、稽古終了を待たずに引き揚げた。通常、稽古後に報道陣に対応する横綱が姿を現さず、春場所で痛めた左上腕部の状態も心配された。8時間後の午後6時、外出のために姿を見せた稀勢の里は「最後までやるつもりだったんだけど」と照れ笑い。「全然大丈夫」と患部の悪化は否定した。
場所前、横綱として初めて巡業を皆勤し、ハイペースで調整してきたが小休止。3場所連続休場からの復活へ「いい感じで、できると思う」と慌てる気配はなかった。