稀勢の里 出場明言 高安との三番稽古なしも大丈夫「ケガの巧名」で1年締める
「大相撲九州場所」(12日初日、福岡国際センター)
3場所連続休場からの復活を目指す横綱稀勢の里(田子ノ浦)が9日、福岡県大野城市の田子ノ浦部屋での朝稽古後に「一生懸命やるだけ」と出場を明言した。
弟弟子の大関高安との三番稽古は実現しなかったが、若い衆を相手に負傷の影響が心配される左から攻める場面も。「しっかり仕上がっている。けがの功名というのもある。そうなるように、いい方向に進んでくれれば」。患部のケアにも時間を割いた過去3場所と違い、不安はなさそうだ。
新横綱優勝を遂げた春場所で左上腕などを痛め、夏場所を途中休場。名古屋場所は左足首を負傷して途中から休むと秋場所は02年春場所の初土俵以来、初の全休を決断した。10月の秋巡業からは精力的に稽古して調整し、徐々に武器の左おっつけを見せるなど回復を示していた。「先場所前はどうしても良くないところがたくさんあった。全身が大事だ」と自らに言い聞かせるように話した。
午後には福岡市の福岡国際センターで行われた前夜祭に参加し、横綱土俵入りを披露した。