39歳安美錦健在!最年長再入幕で553日ぶり白星「帰ってきたなと実感」
「大相撲九州場所・初日」(12日、福岡国際センター)
西前頭十三枚目、39歳0カ月で最年長再入幕(昭和以降)の安美錦(39)が白星を挙げた。幕内での白星は昨年夏場所の初日(5月8日)以来で、553日ぶりとなった。
しこ名が呼ばれると、観衆の拍手を浴びて土俵に上がった。幕内で相撲をとっていた昨年夏場所中に左アキレス腱を断裂し、十両へ降格。さまざまな治療にリハビリを重ね、幕内の舞台に戻ってきた。
両膝、そして左足首には厳重なテーピングを施していたが、26歳の琴勇輝に正面から当たり、左上手を引くと間髪入れずに上手投げ。相手を土俵に転がし、貫禄を見せつけた。中継中のインタビューに「集中してしっかり相撲を取れたと思います」と振り返った安美錦は、「まず、目標というか、一つの通過点としてとりあえず早く幕内に戻るんだという気持ちを持ってやってきたので、幕内に戻ってこられてほっとしています」と胸の内を明かした。
懸賞も手にし、「幕内に帰ってきたなと改めて実感しました」。取材にユーモアを織り交ぜた名コメントで返すことでも知られているが、「久しぶりなんで、僕もちょっと、緊張しています。土俵の上も緊張していましたけど、仕切っている時に相撲に集中できたので、明日からも頑張っていきます」と受け答えしていた。
ただ、インタビューの最後には「毎日でも呼んでくれていいんですけど」とらしさも戻っていた。