暴行問題…日馬富士の休場アナウンスに場内もどよめき
「大相撲九州場所・3日目」(14日、福岡国際センター)
幕内貴ノ岩への暴行が明らかになった先場所優勝の横綱日馬富士(伊勢ケ浜)が3日目から休場した。
「不戦勝」の垂れ幕とともに「日馬富士、左上腕骨内側上果炎、及び、左尺骨神経痛のため、本日より休場」と場内アナウンスされると、どよめきが起こった。対戦相手だった前頭筆頭玉鷲(片男波)が勝ち名乗りを受けると、大きな拍手も沸き起こった。
NHKの生中継では「すでにニュースなどでご承知の観客も多いと思います。横綱日馬富士が平幕貴ノ岩に暴行した問題できょうから休場ということになりました。左腕のケガの診断書が提出されていますが、貴ノ岩にケガをさせたということできょうから休場ということになりました。このあと、日本相撲協会は危機管理委員会で詳しい事実関係の調査を進めることにしています」と付け加えた。
日馬富士は、秋巡業中の鳥取でモンゴル出身力士が集まった宴席で酒に酔い、貴ノ岩の態度に激怒してビール瓶で何度も殴打して、頭に重傷を負わせたという。
貴ノ岩は九州場所を初日から休場。「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」の診断書を提出していた。
日馬富士はこの日、朝稽古を終えて取材に応じ「このような貴ノ岩のケガについては貴乃花親方、貴乃花部屋、貴乃花部屋後援会の関係者の皆様、相撲協会、うちの部屋の親方に大変迷惑をかけたことを深くお詫び申し上げます」と頭を下げて謝罪した。