モーグル・堀島行真 平昌五輪に意欲「金メダル取りたい」

 フリースタイルスキー・モーグルで世界選手権金メダリストの堀島行真(19)=中京大=が15日、名古屋市昭和区の同大名古屋キャンパスで本格シーズンを前に会見した。改めて来年2月の平昌五輪での金メダル獲得を目標に掲げると、来月9日にフィンランドで始まるワールドカップ(W杯)での開幕ダッシュを宣言。五輪前の7戦で勝利を重ね、勢いに乗って大舞台に挑みたいところだ。

 開幕ダッシュができるだけの準備は整えてきた。W杯未勝利ながら今年3月の世界選手権を制したシンデレラボーイの本格シーズン直前会見、久々に母校のキャンパスを訪れた堀島の表情に曇りはなかった。

 「まだ少し足りない部分はあるけど、冬に向けてスキーに集中することができている。滑りには手応えもある。まずはW杯の初戦で優勝したい。W杯は7戦あるので、五輪に近づくにつれて成績を向上させたい」

 五輪代表の選考も兼ねるW杯は12月9日にフィンランド・ルカで開幕。もちろん、代表枠を確保することも重要だが、世界王者としてライバルたちを圧倒する必要がある。前日までのオーストリア合宿ではエアの着地やターンに課題が見つかったが、修正は可能。オフ期間に体幹を鍛えたことでエアは安定。W杯初戦から最高難度のダブルフルツイストとコーク1080を投入する予定だ。

 最大のライバルとの距離も縮めていく。モーグル界の絶対王者はW杯種目別6連覇中のミカエル・キングスベリー(カナダ)。世界選手権で倒した相手だが、オフのスイス合宿中に遭遇したときに「スピードのレベルが上がっている」と感じたそうだ。相手から「夏のトレーニングはうまくいったか」と聞かれたそうで、どうやら気にしているようだが「すべての面で差がある」とレベルアップを目指していく。

 改めて「五輪で金メダルを取りたい」と話した世界王者のW杯での過去最高は一昨年12月のルカ大会でのデュアルモーグル(五輪非種目)での3位で、昨季の種目別年間総合は19位。W杯での実績はないが、伸び盛りの19歳が快進撃を披露するはずだ。

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