白鵬 全勝キープで単独トップ 日馬問題には口閉ざす
「大相撲九州場所・6日目」(17日、福岡国際センター)
横綱白鵬が松鳳山を上手投げで退け、6日目にして早くも賜杯争いの単独トップに立った。大関豪栄道、平幕の安美錦はともに敗れて1敗に後退。御嶽海、荒鷲、隠岐の海は1敗を守った。横綱稀勢の里は栃煌山を突き落として4勝目を挙げた。
早々と“指定席”に座った。白鵬が松鳳山を下し、ただ1人全勝をキープ。立ち合い左で張って得意の右四つから前へ。土俵際で松鳳山の投げを返すように上手投げを決めた。
「勝負は速かったけど、相手に右のいいところを取られていたので、じわじわ圧力をかけて間合いを入れた。(単独トップに立っても)まだまだ。今上がっちゃいけない。大事なところにとっておかないとね」
前日の朝稽古後は宿舎前で日馬富士の暴行事件に触れ、事件現場に居合わせた1人として「ビール瓶では殴っていない」「馬乗りにはなっていない」などと発言したが、この朝は宿舎前に「見学取材お断り」と書いた紙が張られた“バリケード”が復活。同問題には再び口を閉ざしたが、土俵外の喧騒(けんそう)には「しっかり締めていきたい」と話した。