「関東大学ラグビー、帝京大４１－１４明大」（１８日、ニッパツ三ツ沢球技場）

　対抗戦は帝京大が明大を４１－１４で下し、６戦全勝で１試合を残して７年連続８度目の優勝を決めた。関東協会によると、対抗戦の７連覇は１９７０～７６年度、２００１～０７年度の早大に並ぶ最多。明大は４勝２敗。試合のなかった早大と慶大はともに４勝１敗で、帝京大と同時優勝の可能性を残している。

　リーグ戦は大東大が東海大との全勝対決に１２－５で競り勝ち、６連勝の勝ち点２４で最終戦を残して事実上の優勝を決めた。大東大は２５日の中大戦を棄権しない限り、２２年ぶり８度目の優勝が決まる。

　ＷＴＢ竹山が、弾丸と化してタッチライン沿いを駆け抜けた。

　２０－１４で迎えた後半２５分。トップスピードで左サイドに走り込んでパスを受けると、ゴール中央に回り込んで豪快なダイビングトライ。そこから帝京大は重圧から解き放たれたように２トライを追加し、終わってみれば４１－１４の大差で明大を退けた。

　対抗戦７連覇も通過点にすぎない。大学選手権は９連覇がかかる。「僕らの代は大学選手権６連覇の後に入学したので、４年の時がちょうど１０連覇。これは絶対に達成したい。でも今は、次の筑波大しか見ていません」と竹山。強気でいて謙虚。日本ラグビーの次世代エースが、この冬、無敵の王者をさらに加速させる。