大相撲の横綱日馬富士（３３）＝伊勢ケ浜＝が酒席で幕内貴ノ岩（２７）＝貴乃花＝に暴行を加えて、頭部などを負傷させた事件で日本相撲協会の危機管理委員会（委員長＝高野利雄・元名古屋高検検事長）は１９日、東京・両国国技館で日馬富士本人を初めて聴取した。

　同委員会部長の鏡山親方は（元関脇多賀竜）は２時間の聴取後、東京から福岡に戻り、協会に報告。午後５時過ぎから会見した。

　「本日、東京の方で危機管理委員会の高野利雄理事、危機管理委員長と私、数名で日馬富士から聴取を行いました。本日の聴取で日馬富士は貴ノ岩に暴力を振るった事実は認めています」と、本人が暴行を認めたことを明かした。

　今後も酒席に参加した力士の調査をしていくことを明言。「なお今後の鳥取県警の捜査に支障をきたさないように配慮をしつつ、関係者の聴取を進めていきますので、本日の日馬富士の供述内容についてはまだ詳しくは申し上げられません。また。本場所中ということもありまして、出場している力士については場所後にまた聴取を行います。今後も皆さんに事実解明をはっきりと説明できますように真摯に調査を行いながら取り組む方針です」と話した。

　（以下は一問一答）

　－ビール瓶で殴ったのは。

　「きょうの段階でまだはっきりしない部分があるので、本人だけじゃなくて関係者、周りに居た人もいる。とにかく全員の聴取をしたい意向です」

　－いつごろ結果が出るのか？

　「警察が日馬富士の聴取が終わったので、やっぱり全員の話聞きながら、警察の邪魔をしないように。終わった後、終わった後でやっていかないと、結局、鳥取県警の邪魔をすることになるので、そういう形でなる。どうしても時間はそういう形になる」

　－出席者は。

　「（私と高野委員長のほか）弁護士３人」

　－明日以降は

　「今後はの日程は分からない。先生の都合もある」

　－同席した力士にどう聞く。

　「どういう風にやっていくかは分からない。今後も皆さんに説明できるようにやっていく」