貴乃花親方 八角理事長の協力要請に「お断りします」再聴取での会談は決裂
「大相撲九州場所・11日目」(22日、福岡国際センター)
横綱日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が幕内貴ノ岩(27)=貴乃花=に暴行を加えて負傷させた問題で、貴ノ岩の師匠・貴乃花親方(元横綱)が22日、協会執行部から危機管理委員会が貴ノ岩の聴取を行いたい意向を伝えられたが拒否した。
午後1時15分、会場入りした同親方を中立親方(元小結小城錦)が待ち構えており、執行部から呼び出しがあったことを告げられた。いったんは巡業部室にそのまま入ったが中立親方が再び巡業部室を訪れ、連れ出された。午後1時25分、役員室に入った。
約25分の会談は決裂した。聴取に立ち会った広報部長の春日野部長(元関脇栃乃和歌)によれば「(八角)理事長(元横綱北勝海)が危機管理委員会の調査に協力してくれるように(貴乃花親方に)お願いした」と貴ノ岩の聴取を要請。だが「お断りします」と、言い切った。同部長は「俺はびっくりした」と、あ然とした。
貴ノ岩は九州場所を初日から休場し「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」の診断書を提出した。だが、協会側が医師に確認したところ重傷ではなく初日から出られる状態だった、との見解が示されていた。