貴乃花親方の聴取拒否に「すごく残念」 評議員会・池坊議長が生放送で語る
日本相撲協会の評議員会で議長を務める池坊保子氏(元文部科学副大臣)が23日、フジテレビ系の情報番組「とくダネ!」に出演し、横綱日馬富士による暴行事件の被害者である貴ノ岩への日本相撲協会危機管理委員会による事情聴取を拒否した師匠の貴乃花親方(元横綱)に対して、「すごく残念です」と語った。
貴乃花親方は22日に九州場所が行われている福岡国際センターで、八角理事長(元横綱北勝海)から、事情聴取に応じるよう要請されたが、「お断りします」と断った。
この件について、池坊氏は「すごく残念です。やっぱり協会に属しているんだから、協会の一員としての務めは果たさないといけないと思います」と指摘。「ルールを守った上でのやりたいこと、したいことであって規律があるから、規律の中で自分の任を果たして、それで自分の言いたいことをしていただかないと」と注文をつけた。
また、姿を見せない貴ノ岩に対して、「どうしているんだろうか、分からないじゃありませんか。すごく心配しています。彼の身を案じています」と心配した。その上で「被害者が出てこないと状況が分からない。皆さまがわからない、私たちも分からないというのが、どう対応したらいいか分からないというのが今の状況です」などと語った。
相撲協会は2014年1月に公益財団法人の認定を受け、移行した。池坊氏は共演者から貴乃花親方が事件を協会にうやむやに処理されてしまうことを懸念しているのではないか、と水を向けられたが、「理事も評議員会もすべてが透明性を持って、としているんですね。だから、うやむやにしたり、誰かをひいきにしてなんていうことはありません。そういうことをしたらマスコミの方が黙っていらっしゃらないじゃないですか。こうやってすぐに分かる時代なんですから」などと反論した。