白鵬1敗守る、14日目にも40度目優勝 年間最多勝は決定
「大相撲九州場所・13日目」(24日、福岡国際センター)
1敗の横綱白鵬(宮城野)は宝富士(伊勢ケ浜)に2度体勢を崩されながらも持ち直し、はたき込んで優勝争い単独トップを守った。14日目に2敗の隠岐の海、北勝富士(以上、八角)が敗れ、白鵬が勝てば2場所ぶり40度目の優勝が決まる。
白鵬は土俵際で宝富士にかわされ土俵外に飛び出そうになったが持ち直した。出し投げにつんのめった後も体勢を立て直し、はたき込みを決めた。これで今年は54勝目で、残り2日で後続が52勝の御嶽海(出羽海)、休場した高安(田子ノ浦)のため2年ぶり10度目となる白鵬の年間最多勝が決まった。御嶽海と並ぶ可能性はある。
平幕で2敗の八角部屋の2力士、隠岐の海は逆転の下手投げで栃ノ心(春日野)を破った。北勝富士も関脇嘉風(尾車)を寄り切って優勝戦線に踏みとどまった。
14日目は白鵬が遠藤(追手風)と対戦する。隠岐の海は玉鷲(片男波)と、北勝富士は小結阿武咲(阿武松)と顔を合わせる。
39歳で再入幕を果たした安美錦(伊勢ケ浜)は勝ち越しに王手をかけながらこの日も勢(伊勢ノ海)に押し出されて3連敗で7勝6敗となった。西前頭筆頭で初の三役昇進への期待がかかる貴景勝(貴乃花)は栃煌山(春日野)を押し出して9勝目を挙げた。