“ダブルコバチ”畠田好章の娘・千愛が、大技4回ひねりに挑戦 男子では白井健三の代名詞
「体操・全日本団体選手権」(25日、高崎アリーナ)
女子決勝が行われ、バルセロナ、アトランタ両五輪代表の畠田好章氏を父に持つ畠田千愛(13)=ちあき・セントラル目黒=は、床運動で女子では国際大会での成功例がない後方伸身宙返り4回ひねりに挑戦。惜しくも回転が足らず、3回半で認定されたが、世界大会で決めればG難度「ハタケダ」の名前がつく大技で会場を沸かせた。
男子では「シライ/ニュエン」の名がつく白井健三の代名詞となっている大技。白井や、ひねりの上手い選手の映像を見て、この1年間、練習に励んできた。これまでの練習でも成功はわずか2回。今回も回転が足らず、ラインオーバーもあり、12・900点と得点は伸びなかったが、なんとか立ちきった。「今日が一番回り切れたかなと思う。完成度は高くないけど、こけてもいいから、1回使ってみたいと思っていた。やりたい技ができた」と、成功への手応えに笑顔を浮かべた。
父も「ダブルコバチ」など画期的な大技でも沸かせた名選手だった。娘もチャレンジ精神は旺盛だ。「この技に自分の名前をつけたい気持ちはある。安定させて絶対に立てるぐらいにして、使いたい」と、来年を見据えた。