東大生・近藤秀一 クレバーな走りで箱根駅伝出場を確実に「印象を覆す走りを」

 陸上の関東学連1万メートル記録挑戦会が25日、横浜市の慶大日吉陸上競技場で行われ、10月の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)予選会で関東学生連合入りしていた東大の近藤秀一(3年・韮山)が29分13秒71の自己新記録で走り、来年1月2、3日の箱根駅伝出走を確実にした。東大生が箱根を走れば、2005年に関東学連選抜の一員として8区を走った松本翔以来13年ぶりとなる。

 三度目の正直で憧れの箱根駅伝出場権を手に入れた。過去2年はいずれも学生連合16人のメンバーに入りながら予選会や記録会の成績で出場を逃した。「無事に決められて安堵(あんど)の気持ち」と笑顔の近藤。後方から追い上げるクレバーな走りで、学生連合の選手16人中2番手のタイムをマーク。選考方針となる予選会とこの記録会の合計タイムでは1位となり、文句なしの選出だ。

 箱根駅伝本番では「1区を走り良い流れをつくりたい。東大生ならこんなものだろうという印象を覆す走りをしたい」と意気込む。工学部に所属する秀才が、文武両道を正月の大舞台で体現する。

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