「体操・全日本団体選手権」（２６日・高崎アリーナ）

　男子決勝が行われ、順大が合計２５８・８００点で２連覇を達成した。コナミスポーツクラブが２５７・８００点で２位。今秋の世界選手権で床運動、跳馬の種目別２冠、個人総合銅メダルの白井健三（２１）を擁する日体大は２５５・５５０点で３位だった。

　順大は世界選手権代表経験のある谷川航、萱和磨、早坂尚人らを中心に層の厚さを見せつけ、安定感ある演技を並べた。最終演技の鉄棒の時に、床を演技していたコナミが怒とうの追い上げを見せたが、順大は最終演技者の早坂がミスのない演技でまとめ、試合を決めた。

　優勝決定の報を聞くと、みんなで涙。主将を務めた早坂は「優勝できて安心した。自分たちの演技ができれば、優勝できるのは分かっていたので。最後の鉄棒の時に“あと何点取れば”っていうのが聞こえちゃって緊張したけど、いい演技ができた。安心のガッツポーズでした」と、笑顔を浮かべた。今秋の世界選手権に出場し、成長した谷川も「安心しました。とりあえず楽しかった」と、笑った。