体操・全日本団体、白井健三 日体大3位も圧巻の床で存在感
「体操・全日本団体選手権」(26日、高崎アリーナ)
男子決勝が行われ、順大が合計258・800点で2連覇を達成した。コナミスポーツクラブが257・800点で2位。今秋の世界選手権で床運動、跳馬の種目別2冠、個人総合銅メダルの白井健三(21)を擁する日体大は255・550点で3位だった。
世界選手権の大躍進で日本のエースへと近づきつつある白井が、凱旋試合でも魅せた。床では冒頭のシライ3(伸身リジョンソン)を含め、別次元の演技で全体トップの15・850点をマーク。チームを勢いづけた。出場した他の3種目もすべて全体5位以内の得点にまとめ、存在感を誇示。「日体大らしく楽しく元気に演技ができたし、満足してます。自分ができることをやれた」と、納得の表情でうなずいた。
最終種目の鉄棒の演技後は、涙を浮かべる場面も。現在の4年生と一緒に戦うのはこれが最後。「入学した時に支えてくれた1つ上の学年。みんなのために戦った戦いだった」と、万感の思いがこもっていた。
来年は白井自身が4年生となり、主将を務める。「あまり言葉で意思疎通するのは得意じゃない。背中で見せていきたい。その説得力を出すためには、結果を残していかないといけない。主将として重圧もあるかもしれないけど、自分らしくやれば、みんなついてきてくれると思ってる」と、力強く語った。