坂本花織2位!200点超えで五輪代表争い激化 全日本選手権「ガチンコ楽しむ」
「フィギュアスケート・スケートアメリカ」(26日、レークプラシッド)
女子は宮原知子(19)=関大=がショートプログラム(SP)、フリーともに1位の合計214・03点で2015年のNHK杯以来2季ぶりのGP2勝目を挙げ、左股関節の疲労骨折からの復活を果たした。今季シニアデビューの坂本花織(17)=シスメックス=が合計210・59点で2位に入り、GP初の表彰台。2枠をかけた平昌五輪代表争いが激しさを増してきた。
演技を終えた瞬間、坂本は両手を突き上げぴょんぴょんと跳びはねた。得点を見ると「わぁ~、やった~!」と絶叫。これ以上ない笑顔で「よっしゃ~」とこぶしを握った。
まさに会心の演技だ。全てのジャンプを加点がつく出来栄えで決め、苦手だった表現面も大きく向上。GP初制覇には届かなかったが、自己ベストを合計で15点も上回り「一気にいってびっくりした。世界に名前を知ってもらえるきっかけになった」と声を弾ませた。
演技直前、中野園子コーチからは「ノーミスしなかったらリンクから上がってこなくていい」と厳しい一言で送り出されたという。“喝”の効果か、目標だった合計200点を大幅に超え、シーズンベストは樋口、宮原に次ぐ3番手。今季世界7番目の高得点をたたき出し、し烈を極める2枠の五輪代表争いに割って入った。
勝負の全日本選手権へは「ノーミスの演技をしてガチンコ対決を楽しみたい」。無邪気な17歳が、メラメラ闘志をたぎらせた。